学生時代と立場が逆転?

ある時期から立場が逆転する

 

 今回は、この世の中に存在する、逆転劇について語っていこうと思う。

 

【ここでは、わかりやすく陽キャ(学生時代に権力を持っていた人)陰キャ(学生時代に権力がなかった人)という意味合いで使わせていただきます。】

 

 初めに、学生時代にどのような人がモテたかを思い出してもらいたい。中学生では「運動神経が良い人・少し悪い人」、高校生では「イケメン・背が高い人」。このような陽キャたちが、女性からの好意を寄せていたはずである。その一方で、陰キャな人たちは女性からのアプローチとは無縁である学生時代を過ごしてきたのである。しかし、ここで学生時代に勉強に励み、良い会社に就職した陰キャに逆転で気が舞い降りる。

女性たちは大人になるにつれて、結婚に対して意識を持つようになり、重要視されるのは外見ではなく、安定した収入であって、高収入な男の人がモテるようになるのである。つまり、「運動神経が良い・イケメン」は、彼氏どまりであって、成人した女性から捨てられるし、アプローチされることもなくなるのだ。

 

 次に、小中学生の頃、学校で力の強い人が学校を仕切っているということは、どこの学校でもあった話しであったであろう。力が強い人=クラスの権力者、といったイメージであった。しかし、この概念は一瞬にしてくずれてしまう。せいぜい、権力を維持することができるのも、学生時代の10年くらいである。

成人すると、法律の中で生活することとなるため、力でねじ伏せることができない。もし、手を出してしまえば、法律によって裁かれてしまう。さらに、この法律を作っているのは、学生時代、勉強に励んできた陰キャたちである。そう、陰キャの作ったルールに制限されながら、陽キャたちは生活するのである。

また、陽キャたちは仕事でもつらい思いを強いられる。彼らは、低賃金で命令される立場として働く毎日を過ごす。ここで、命令する立場に立っているのは、学校のカースト制度で底辺にいたあの陰キャたちである。陰キャたちは、手を汚さずに陽キャたちに指示を飛ばすことで、高収入を得ているのだ。

 

 このように、「学歴」一つで、学生時代とその後の人生が180度変わりうることになるのである。この、漫画のような逆転劇が、現実でも起こってしまうところが、現実世界の面白さであり、人間の愚かさ、人間のすばらしさなのである。